セビリアの理髪師

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APR 2020

セビリャの理髪師

 

作曲:ジョアッキーノ・ロッシーニ

台本:チェーザレ・ステルビーニ

 

あらすじ

 

第1幕

第1場

舞台はセビリア。夜明け前のバルトロ邸の前のある広場に、伯爵の召使フィオレッロが数人の楽師を連れて登場する。その後、アルマヴィーヴァ伯爵が登場する。

バルトロ邸のバルコニーに向かい、伯爵が愛の歌を歌うが、彼の想い人は現れない。伯爵は落胆し、楽師たちに金を渡し下がらせる。思い切れない伯爵は立ち去らずバルコニーの下で待つ。フィオレッロも伯爵の合図を待って奥で控えることになる。

夜明けとともに町の何でも屋フィガロが登場する。(カヴァティーナ「ラ、ラン、ラ、レーラ…町のなんでも屋に」)隠れていた伯爵は、既知であったフィガロにプラドで一目惚れしてしまったこの家の医者の娘を追ってきたことを打ち明ける。フィガロは伯爵に医者は彼女の後見人であることを教える。

バルコニーにロジーナが登場し、伯爵に手紙を渡そうとするが、そこにバルトロがやってきて、手にある紙は何かを正す。ロジーナは「無駄な用心」のアリアの歌詞だと言い、バルコニーから手紙を落とし、バルトロに拾ってくるように頼む。伯爵は手紙を拾い、フィガロと共に隠れるが、表に出てきたバルトロは自分が騙されたことに気づき、ロジーナにバルコニーから家の中に入るように命じる。

手紙には、伯爵に心引かれていること、後見人に禁止されているためバルコニーにでることもできないことが書かれている。伯爵はフィガロから、バルトロがロジーナの資産を狙って妻にしようと目論んでいることを教えられる。外出するバルトロは家の外から、ドン・バジリオに頼み今日中にロジーナと結婚することを家の中に叫び、伯爵たちもそれを知る。

バルトロがいなくなったので、伯爵はフィガロに促されバルコニーの下からロジーナに愛のカンツォーネを歌う。しかし、自分の地位や資産に関係なくロジーナに愛して欲しいと思い、金のない「リンドーロ」だと名乗る。ロジーナは好意的な反応を返すが、見張りがいたため家の中に入る。

伯爵は今日中にバルトロ邸に入りたいとフィガロに依頼し、報酬として金貨をやると言う。フィガロは金貨に喜び、酔っ払いの軍人のふりをして宿泊証を持って訪問することを提案する。(二重唱「あの不思議にして万能の」)伯爵はその案を採用し、喜び勇んで退場する。置いていかれたフィオレッロが主人の勝手を嘆きつつ退場する。

第2場

ドン・バルトロの家の自室でロジーナが、リンドーロと結婚する決意を固める。(カヴァティーナ「ある声が今しがた」)彼にあてた手紙を書いたので、フィガロに仲介を頼むことを考える。

出入りの理髪師であるフィガロがやってきて、二人はそれぞれ話をもちかけようとするが、ドン・バルトロが帰宅したため、フィガロは慌てて身を隠す。バルトロはロジーナを牽制した後、やってきたドン・バジリオに、今日中に秘密裏にロジーナと結婚したいともちかける。理由として、ロジーナに惚れているアルマヴィーヴァ伯爵がセビリアに来ていることをあげる。ドン・バジリオは伯爵の中傷をロジーナに吹き込むことを提案する(アリア「中傷とはそよ風です」)が、バルトロは一刻を争っているため、結婚契約書を作ることを要求し、バジリオはそれを受ける。

二人の企みを盗み聞きしたフィガロは、こっそりやってきたロジーナにそのことを告げるが彼女は歯牙にもかけない。それよりもリンドーロのことを教えてほしいと要求し、フィガロは彼は自分の従兄弟でロジーナに恋をしていることを伝える。逢引のために手紙を書くようにフィガロが勧めると、ロジーナは既に用意していた手紙を渡す。彼女の抜け目のなさに驚きながらフィガロは手紙を持って退場する。

ロジーナの部屋にバルトロがやってきて、彼女が誰かに手紙を書いたことを突き止め、非難する(アリア「私のような医者に向かって」)。さらに召使に監視させることにする。

玄関を乱暴に叩き、騎兵に変装した伯爵が酔っ払いのふりをしながら乱入する。さんざんバルトロをからかい、宿泊証をつきつけてバルトロの家に泊まろうとする。騒ぎにきづいたロジーナは、騎兵を見てすぐに彼がリンドーロであることに気づく。怒るバルトロの目を盗みながら二人は愛を確かめあう。伯爵が手紙を落とし、ロジーナはその上にハンカチを落として手紙を拾うがバルトロに見つかる。しかしバルトロに取り上げられる前にロジーナは手紙を洗濯物のリストにすりかえる。ロジーナが後見人の横暴を訴えると伯爵が逆上し、軍刀を振り回しはじめる。フィガロが登場し慌てて伯爵を宥める。大騒ぎをしたため、玄関から軍隊が入ってくる。バルトロが兵士(伯爵)の横暴を士官に訴え、士官は伯爵を逮捕しようとするが、伯爵が士官にこっそり身分を打ち明けたため一転して敬礼して手を引く。伯爵の正体を知らないバルトロたちは驚きのあまり固まってしまう。(「まるでもの凄い鍛冶屋の中に」)

 

第2幕

バルトロが家にいると、今度は音楽教師ドン・バジリオの弟子ドン・アロンゾに化けた伯爵がやってくる。(二重唱「あなたに平安と喜びがありますように」)伯爵は、バジリオは熱のため代わりにきたと偽る。見舞いに行こうとするドン・バルトロを押しとどめるため、先ほどもらったロジーナの手紙を伯爵の泊まっているホテルで偶然手に入れたと言って渡す。バルトロは、ドン・アロンゾを味方だと信用し、ロジーナの歌の稽古を開始する。ロジーナは一目で伯爵(彼女にとってはリンドーロ)と気づき、二人を見張るバルトロの目をかわしながら、二人は愛を確認しあう。

フィガロがバルトロの髭を当たるためにやってくる。タオルを取りに行くためにバルトロは部屋を出ようとするが、フィガロをロジーナのいるところに残すのは危険だと思い、鍵を渡してフィガロにタオルを取ってくるように指示する。フィガロは派手に陶器類を割り、驚き怒りつつバルトロが退場する。フィガロは鍵束からロジーナの部屋の鎧戸の鍵を抜きとって伯爵に渡す。ようやくフィガロがバルトロの髭を当たろうとすると、熱で寝ているはずのドン・バジリオが登場する。

バルトロに具合を尋ねられ、バジリオは何のことかわからない。三人はなんとか誤魔化そうとし、口々にバジリオの顔色が悪い、早く帰るように、しまいにはしょう紅熱だと言い立てる。(「さようなら、先生」)フィガロがバルトロの髭を当たっている間に、伯爵はロジーナに夜に迎えにくることを伝えるが、変装のことを口にしたのをバルトロに聴かれ、正体がばれて伯爵とフィガロは追い出されてしまう。

バルトロは、真相を知るために、召使にバジリオを呼びにいかせ、女中に見張りをさせようとするが、信用できないと思い自分で戸口に立つ。(アリア「爺さんは妻を求め」)バジリオは、自分にドン・アロンゾなどという弟子はいないと言明し、彼は伯爵だろうと告げる。バルトロはすぐに結婚するために、公証人を呼んでくるように頼み、バジリオは引き受ける。

ロジーナに結婚を承諾させるために、バルトロはドン・アロンゾと名乗っていた男(伯爵)から手に入れた手紙を彼女に見せ、アロンゾは彼女をアルマヴィーヴァ伯爵に売るつもりだと吹き込む。ロジーナはリンドーロ(これも伯爵)に裏切られたと思い、復讐のために結婚を承諾する。

嵐のあと、フィガロと伯爵はロジーナの部屋のバルコニーに到着するが、ロジーナは自分を伯爵に売った二人をなじる。伯爵はロジーナが、身分も金もない「リンドーロ」を愛していることを知り、感激して正体を明かす。(三重唱「ああ! 何と意外な展開でしょう!」)

二人が感激していると、カンテラの光が見え、誰かがやってきたことがわかる。逃げようとするとあるはずの梯子がなくなっていて、三人は進退窮まってしまう。光はドン・バジリオで結婚証明書の書類をもった公証人をつれてやってきたのだ。その公証人は先だってフィガロが伯爵のために結婚証明書を作るように依頼していた人物だったので、フィガロはバルコニーから声をかけ書類を受け取ろうとする。バジリオは驚いて止めようとするが、伯爵から指輪を渡されたうえ銃で脅され抵抗をやめる。伯爵とロジーナは書類に署名し、フィガロとドン・バジリオが証人となり、結婚が成立する。

バルトロが兵士を連れてきて、フィガロと伯爵を逮捕するように頼む。伯爵は結婚が成立したことと自らの身分を明かし、無駄な抵抗をやめるように命令する。バジリオに裏切られたバルトロは悔しがり、梯子を外したことが裏目に出たことを後悔するが、伯爵からロジーナの持参金は必要ないといわれ、鉾を収める。恋人たちを祝福してフィナーレ。(小フィナーレII「この素晴らしく幸せな結びつきを」)

プログラムとキャスト

<スタッフ・キャスト>

 

指揮:Daniel Carter

演出:Katharina Thalbach

舞台装置:Momme Röhrbein

衣装:Guido Maria Kretschmer

合唱指揮:Thomas Richter

 

アルマヴィーヴァ伯爵:Matthew Newlin

バルトロ:Noel Bouley

ロジーナ:Vasilisa Berzhanskaya

フィガロ:Philipp Jekal

バジリオ:Patrick Guetti

フィオレッロ:Matthew Cossack

ベルタ:Aviva Fortunata

公証人:Wendeline Blazejewski

 

ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団

ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団

ベルリン・ドイツ・オペラ

ベルリンドイツオペラはドイツ・ベルリンのシャルロッテンブルク地区にあるオペラハウスで、ドイツ国内ではではバイエルン国立歌劇場に次ぐ2番目に大きな歌劇場です。ベルリン国立バレエ団の本拠地。

このオペラハウスの歴史は、シャルロッテンブルク地区が 「プロイセンで最も豊かな街」として独立していた時代の「シャルロッテンブルク・ドイツ歌劇場」に遡ります。 1911年よりハインリッヒ・ゼーリンク(Heinrich Seeling)によって設計され、1912年11月7日に開館され、イグナッツ・ヴァルター指揮の下ベートーベン「フィデリオ」が上演されました。 1920年ベルリン行政区新設法により、大ベルリンが設置された際、劇場の名前は1925年に「ベルリン市立歌劇場」となります。

オペラ座がナチス政権のコントロール下にあった1933年その名称は「ベルリン・ドイツ・オペラ」とされ、ベルリン州立歌劇場と覇を競い1935年に建物は座席数を減らして改築されますが1943年11月23日に爆撃を受け、破壊されてしまいます。

戦後、西ベルリンに新設され、1961年9月24日に現在の名称「ベルリン・ドイツ・オペラ」としてモーツァルトの「ドン・ジョバンニ」をもって開場されます。

座席数1900

© Günter Karl Bose
© Matthias Horn
© Bettina Stöß
© Matthias Horn
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